イタリアの奇跡とも呼ばれるフランチャコルタの特徴について紹介します

フランチャコルタとはイタリアのロンバルディア州東部、フランチャコルタ地方で造られるスパークリングワインでイタリアの奇跡とも呼ばれています。

綴りはFranciacortaで色は麦わら色を思わせる金色がかった黄色、柑橘類やアーモンドやヘーゼルナッツ、干しイチジクのような木の実やドライフルーツの香りと、持続性のあるきめ細かな泡立ちが特徴です。

スパークリングワインの製法には密閉耐圧タンクで発酵させるシャルマ方式、ワインに二酸化炭素を加える二酸化炭素浸漬法、糖分と酵母を加えて瓶内でゆっくりと時間をかけて発酵させるシャンパーニュ方式があります。

フランチャコルタはこのシャンパーニュ方式で作られるスパークリングワインで、一次発酵が終わった白ワインを瓶詰めした後、酵母と糖分を加えて瓶内二次発酵という特殊な工程で作るためきめの細かい泡が生まれ、シャンパーニュに次ぐ品質と世界的にも認められているスパークリングワインです。

地元で消費されるのみのローカルな発泡ワインでしたが、イタリアが奇跡の経済と謳われた高度成長期に、品質や味わいなどの厳しい規定をクリアしつつ生産を急成長したことから、イタリアの奇跡という二つ名が付きました。

シャンパーニュの二次発酵後の瓶内熟成は15ヶ月ですが、フランチャコルタは最低18ヶ月熟成します。

この18ヶ月間で気泡がより繊細に味わいが深くなり、しかも1番搾り果汁だけを使用するため希少性の高い発泡ワインになるのです。

加えて年間生産量はシャンパンより5パーセントほどと少なく、それらの9割がイタリア国内で消費されるため流通量は更に少なくなるため、フランチャコルタを入手することはそれだけでイタリアの奇跡を手にいれたことになります。

原料となるブドウ品種は4種類のみでシャルドネが最も多く使用され、他の三つはピノネロとピノビアンコとエルバマットです。

種類はピノネロを25パーセント以上使用したロゼ、シャルドネをベースに瓶内のガス圧を5気圧以下にしたサテン、瓶内二次発酵だけでも2年半出荷まで最低3年以上、作柄の悪い年は製造しない特別なミッレジマート、酵母が入ったままの瓶内二次発酵だけで5年間、出荷まで5年半以上の歳月を要するリゼルヴァがあります。

追加する糖分のドザージュによる種類は糖分3g以下あるいは全く加糖をしていないパスドゼ、超極辛口のエキストラブリュットと極辛口のブリュット、辛口のエキストラドライやセック、甘口のドゥミセックです。

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